放射線科
放射線科は、(放射線科)医師、看護師、放射線技師が互いに協力しあいながら、CT、一般撮影、ポータブル撮影を行っています。
放射線科専門医(画像診断医)が得られた画像をもとにして診断レポートを作成、それを患者様の主治医である医師が確認し、今後の治療方針などを決めていくといった際に使われます。そのほか、健康診断や人間ドックでも、これらの検査装置は用いられます。
放射線に携わる医療人としての課題を認識しながら常に患者様中心の診療に努めてまいります。
当診療科で行われる放射線を利用した検査装置につきましては、次の通りです。
X線一般撮影装置
これはレントゲン検査とも呼ばれるもので、健康診断でもよく用いられます。整形外科では骨折の有無などを確認する際に、また胸部に用いる場合は、肺炎等の肺の病気などの診断をつけるために使用されます。検査時は、身体に弱いとされる放射線(X線)を非常に短い時間だけ照射することで、身体を通った放射線が専用のフィルムの壁に当たることで、調べたい部位の様子を写真で調べられるようになるという装置です。
X線テレビ装置
X線を連続して体に向けて照射していく場合を透視検査と言います。またX線撮影では、写りにくい部分というのがあるのですが、それを見やすくするために造影剤(バリウム)を使用することがあります。この造影剤を使用した透視検査でみられるようになる透視像をリアルタイムでTVモニターを通して確認できるというのがX線テレビ装置です。
全身用CTスキャナー
CTとは「computed tomograph」の略称で、日本語ではコンピュータ断層撮影と訳されます。これもX線を使用した検査装置となります。検査時は、まず検査の対象となる方(患者様等)が検査台に仰向けになった状態で寝ます(その間は息を止めるなどの指示があります)。その後、筒状の機器をくぐるような形になるのですが、その際に人体に向けて様々な方向からX線を照射し、次々と透過画像が記録されていきます。同装置でこれらの画像を合成することで、まるで体を輪切りにして撮影したような画像がみられ、病変の有無などが確認しやすくなるという検査です。検査時間は15分程度です。
頭部では脳腫瘍や脳血管障害(脳梗塞、脳出血 等)、胸部では肺炎や肺腫瘍、心血管の病変、腹部では肝臓、膵臓、腎臓、子宮、卵巣などの病変を調べるのに有効と言われています。